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『中西悟堂生誕125周年の集い』に寄せて

第3波といわれるコロナウィルス感染拡大の折りから、本日の『中西悟堂生誕125周年の集い』は延期になりましたが、安全を確保された上で墓参に参加された皆様に心より感謝申し上げます。


延期をお約束した「桜の咲く穏やかな春の季節」に、今回の集いに参加を希望された全員が集合できる日を楽しみにしたいと思います。


中西悟堂生誕前夜の昨夜は、山深い四万十の森で、満天の星空を見上げながら、生誕125周年を迎えて『野鳥の父・中西悟堂』は、八重子夫人や、中西悟堂協会の故津戸英守会長とともに、宇宙に広がる数限りない美しい星の一つに生まれ変わったのだと感じました。


中西悟堂が時に「羽族」と呼んだ野鳥への慈愛の思いが、市民団体としての日本野鳥の会を創設した原動力であったとすれば、その志を継ぐ人々が存在する限り、白鳥座などの星座の一つになって星空に輝き続けていくでしょう。

『ゴドウビタキ』は、日本で最初に繁殖が確認されたジョウビタキに引き合わせていただいたのが中西悟堂協会の集まりの日・場所であったことから名付けられたジョウビタキの愛称ですが、将来的に『中西悟堂星』と呼ばれる星が、全天を覆う星の一つになるかもしれないと考えると、星空を見上げるのも楽しくなってしまいます。わたしたちが考えたことは、いつか実現するに違いありません。

わたしは、本日から始まるこの1年間を心に刻んで活動するために、『野鳥居』のプレート写真の上に『中西悟堂生誕125周年』と記載した記念の名刺を200枚つくりました。

現在、空を飛ぶ地球上のすべての野鳥種を脅かしているのが、安全性が確認されていないままに設置が拡大されている大規模な太陽光発電です。中西悟堂協会として可能な具体的な提案を日本政府や国際機関に働きかけたいと考えています。

故津戸英守会長から事実上の遺言として託された『中西悟堂の名前を未来に繋いでいく』ために何ができるか考え続けてきましたが、「インターネットを活用した中西悟堂の名称を冠した学校」を作り、活動の軸の一つにしてはどうかと考えています。

延期して実施される『中西悟堂生誕125周年の集い』までに計画案をとりまとめてみたいと考えています。

本日の『中西悟堂生誕125周年の集い』に寄せて、わたしからのメッセージとさせていただきます。


2020年11月16日

公益社団法人 生態系トラスト協会会長

(共同事務局)中西悟堂協会 故津戸英守会長代行

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